開発者の情報収集について考える

開発者の情報収集について考える

こんにちは。

IT業界で働いていると日々の変化の激しさを感じる人は多いと思います。

昨年を振り返ってみると一番大きな変化は生成系AIが急速に広まったことだと思います。

昨年の初めころに生成系AIが一般に使われるようになり始め春頃にはこの話題でもちきりとなりました。

自社サービスへ如何に生成系AIの技術を取り込むか、あるいは生成系AIの技術を主軸とした新しいビジネスモデルも生まれてきたと感じます。

昨年夏にはTwitterの名称がXと変わりました。

WebメディアではTwitterでのシェアボタンがありますが、最近ではTwitterではなくXでポストすると言った表現を見ても違和感がなくなったと言えるほど浸透していると思います。

大きなニュースは自ら積極的に情報収集をしなくても時間が経てば情報が入ってくる可能性は高いです。

しかし、情報をいち早く掴むということにも価値があり、例えば海外の新技術について日本語で記事を書けば注目されたり、まだ日本の市場で取り入れられていない技術を導入することで注目を浴びることもあります。

何よりも世界の動向を流行の前にキャッチしておくことで業界の流れについていく労力は減ります。

位置についてよーいドン。では勝てなくてもフライングすることで優位に立つことはできますし、フライングが咎められることもありません。

今回は情報収集という観点でどのような方法があるのか考えたいと思います。

公式サイト

これは一番信憑性が高く、一般に公開されるなかでは情報の伝達速度が早いです。

特定の企業の情報をキャッチアップしたい場合は公式サイトに勝るものはありません。

しかし、公式サイトの発表は専門的な情報になりやすい傾向があると思います。

そのため、自分の専門領域以外の情報を公式サイトから得るということはとても難しいです。

例えばWeb領域を得意とする技術者がIoT系企業の公式サイトの発表を読んでも理解は難しいでしょう。

一方で、専門領域の情報であれば一番信憑性が高く、詳細に情報が発表される公式サイトで情報を得るということが良いのではないかと思います。

また、テックブログという形で公式が運営しているメディアもあります。

その企業で働く技術者たちがブログという形で情報発信しているため、その企業の最新のテクノロジーやレベルの高い記事から情報を得ることが可能です。

ニュースサイト

IT系のニュースサイトはとても多く存在しています。

IT全般を取り扱っているもの、特定のジャンルに特化したサイト、インタビューなどをメインに取り扱っているサイトなどメディアとしての特色も他のメディアとの差別化を感じられるポイントです。

ニュースサイトは1つのサイトで様々な企業の情報を得ることができます。

そのため効率を考えるとニュースサイトに勝るものはありません。

一方で詳細は語られず、より細部の情報を知りたい場合は別のメディアや記事を参照する必要が出てきます。

業界全体の情報を得る場合には最適ですが、分野に特化した情報を得るには不足がある場合もあるでしょう。

技術者のブログ

アウトプットが大事とよく言われる業界のため、個人で情報発信をしている人が多いです。

例えば日本のサービスだと、QiitaZennのような気軽に技術記事を書くことができるサービスで記事を書いている人もいますし、noteのような収益化が図れるサービスで記事を売っている人もいます。

公式サイトやニュースサイトでは得られない、具体的な実装コードや初心者向けの優しい解説などの記事も多いと感じます。

その反面、情報の正確性や新しさには注意する必要があります。

例えば記事内のコードが自分の環境ではバージョンなどの問題でそのまま動かないことがあったり、既に非推奨となっている関数が使われていたり、そもそも実装自体にセキュリティ的に懸念がある場合などがあります。

そのため情報を鵜呑みにしてしまうと危険なケースも存在しています。(これは他の媒体でも同じことが言えますが公式の記事などと比べるとその割合は高いです。)

こういったサービスには現在のトレンドとなっている技術別のカテゴリや記事のランキングなどの仕組みも提供されているため、他の開発者たちがどのような技術に興味を持っているのかということを窺うこともできますね。

勉強会・セミナー

勉強会やセミナーに参加するというのも良い方法です。

例えば、connpassというサイトで検索すると多くの勉強会やセミナーがヒットします。

コロナ禍の時はほとんどオンラインになっていましたが、最近はオフラインでのイベントも復活してきています。

それでも、オンラインのイベントの流れはしっかり構築された印象を持っており実際オンラインでのイベントが減ったわけではない気もします。 自分が行ける距離でイベントがやっていない場合でもオンラインで参加できるのは良いですね。

個人的にはセミナーに参加するのはモチベーションが上がる点が大きいと感じています。

やはり一人で勉強していると最初は良いものの、途中からモチベーションが低下してきて集中できなくなったり勉強を投げ出したりすることが有りますが、そういう時にセミナーに参加するとモチベーションが復活してきて頑張らなければと気合いが入ります。

情報収集という面でも、企業がやっているセミナーではその企業が持っている知見が披露されることがあるため有意義なものもあります。

一方であまり有意義ではないセミナーも勿論存在しているため、時間を無駄にしたくないという人は予め参加するセミナーを吟味することが重要です。

最後に、個人的な情報収集方法

今回は情報収集について考えてみました。

こうやって整理してみると自分の専門領域と勉強したい領域、広く浅く知っておきたい領域などの棲み分けで情報を得るメディアを選んでいくことが大切だなと思います。

私はRSSリーダーを活用しており、公式サイトの発表やブログ、ニュースサイトの新着記事などはRSSリーダーでまとめて収集するようにしています。

RSSリーダーは新しい投稿をキャッチしてくれるのでとても便利です。

技術者にとって新しい技術のキャッチアップはとても重要なスキルになると思います。

自分なりに最適化されるように情報収集を見直すことも大切ですね。